演劇養成所の若手研修生たちによる卒業公演? で、筒井康隆とマリオ・フラッティの戯曲2本づつを合わせた 4話構成のオムニバス公演。そもそもこの作家ふたりの組み合わせからしてまとまりがない。演出も二人。役者さんた ちは若手らしく一生懸命なヤル気が感じられて好感が持てた。ただ残念なのはあまり予算が無いせいなのか、フラッティ によるナチスドイツのリディチエ虐殺の話等はせめてナチスの軍服くらいはそろえて欲しいところ。ユダヤ人少女たちの 服装も収容所と言うよりは怪しい宗教の若者たちと言った感じで、せっかく一生懸命の芝居にのめり込む気を妨げてる。 まぁ若手の発表会だからこんなもの・・と言う考えなのか知らんけど高いお金払って観てるお客にしてみればちょっと いい加減だな・・と言う印象は拭えなかった。この4話を構成したちぐはぐなセンスにも????だけど。これは製作者 側の問題ですね。個人的にはこんな古い古典をやるよりも、もっと若いヤツが喜んでやるような楽しいテンポある面白い 本をやらせてあげてはどうでしょうか? もちろんこれらの本が良くないとは言わないけれど。